“音楽人”の本音をノーカットでお送りする企画「NO CUT!!」。
第2回は、新次元エレクトロニカ・ラウド・ロックを標榜し、世界中で大活躍している“SKUNKRICE”に大接近!!! バンド結成時の秘話やベトナムでのエピソードなど、じっくりと伺った。
プライベート・スタジオの、膨大な数の機材の写真も収めてきたので、ぜひチェックをしてほしい。さらに、ビデオ・コメントもいただいたので、そちらもあわせてお楽しみあれ!
<PROFILE>
数々の海外ライブにおいて、オーディエンスを熱狂させてきた、新世代ラウド・ユニット。そのサウンドは、攻撃的なヘビーギターリフと、ダンス・ミュージックが核融合を起こしたかのような、超オリジナル!!
<オフィシャル・サイト>
skunkrice.jp
<MEMBER>
KAMMURI…ボーカル担当。伝説の極道エンターテイメント・バンド“SoWhat?”のボーカルとして一世を風靡。2004年からは、“The冠”としてのソロ活動をはじめとして、役者、コーラスなど活躍の場を広げている。
TETSURO…ギター、プログラミング、コーラス担当。デジタル・ミクスチャーバンド“LOOP-LINE”のギターとして活動後、SKUNKRICEを始動。アーティスト、ミュージシャンへの楽曲提供も精力的に行なっている。
<ADDITIONAL MEMBER>
HIBIKI…DJ担当。超絶スクラッチを駆使するDJとして各地で活躍するなかで、SKUNKRICEに加入。VESTAX主催のDJバトル大会で優勝した経歴も持つ本格派ターンテーブリストとして、そしてクラブDJとして注目を集めている。
■共通の音楽体験が結んだアツイ友情
――結成のいきさつを教えてください。
KAMMURIさん(以下、敬称略):もともと、SKUNKRICEは僕が入る前に、TETSUROのソロ・プロジェクトとして動いていたんです。それで、ベトナムでライブをやることが決まっていたんですが、どうしても僕のボーカルが欲しかったみたいなんですね。TETSUROの友人が、僕の知人でもあったことから、知り合えました。デモを聴かせてもらった瞬間「この曲で歌いたい!」と思いましたね。
TETSUROさん(以下、敬称略):KAMMURIがいたSo What?のライブは見たことがあって、圧倒的なパワーのボーカルが印象に残っていたんです。頼むならあの人しかいない、と思ったんですよ。
――初めて逢ったときの、お互いの印象はどのような感じでしたか
KAMMURI:TETSUROは物静かでしたね。ただ、最初はすぐにスタジオでレコーディングをしないといけないから、音楽の話しかしなかったのですが、いろいろと話していくうちに、めっちゃ面白いやつだということが判明してきて(笑)。
TETSURO:最初は僕のことを相当な変人だと思ったらしいんですよ。「アイツちょっと変だぞ」って、周りには言ってたみたいです(笑)。
KAMMURI:でも、ベトナムという、日本とはまったく違う環境があったからこそ、共に戦わないと太刀打ちできないという意味で、一気に結束力が強まったと思いますね。
――今まで聴いてきた音楽で、共通する部分はありましたか?
KAMMURI:ほぼ同世代ということで、被る部分がすごく多い。僕は、ハードロックから、ヘビーメタル、ミクスチャー、モダン・ヘビネス…、という流れで聴いてきましたが、TETSUROもほとんど同じ。
TETSURO:僕もメタル小僧だったんですよ。
KAMMURI:僕が音楽を意識的に聴き始めたのは、中1のときに知った
Van Halenからです。『Jump』や『Panama』が収録されたアルバム『1984』は夢中で聴きました。あと、MTVで流れていたPVで、デイヴ・リー・ロスが飛んでいる姿を見て、「なんて面白いことが世の中にはあるんだ!」と感動しましたね(笑)。あの80年代独特の、派手で過剰なエンターテインメント性には、強く影響されました。そこから、ギターを弾き始めて、ミュージシャンを目指したんです。Van Halen以降は、LAメタルでいえば、
MOTLEY CRUEなどをコピーするバンドをやってました。あとは、
Metallica、
Slayer、
Anthrax、
Pantera。90年代に入ってからは、
Kornとか
Limp Bizkitもフェイバリットに入ってきて…。So What?は彼らのような音楽を日本語でやろうとしたバンドだったんです。
TETSURO:パンテラは衝撃的でしたね。デスメタル系もよく聴いた。あと、ヘビーなサウンドにダンスビートを取り入れる、という意味で、
Prongには相当影響を受けてます。その方面では、
Nine Inch Nailsもよく聴いてました。
KAMMURI:高校生までは、キッズ感覚でヘビーなジャンルを聴き漁っていましたが、ロック以外にもポップスとかダンス・ミュージックもチェックするようになって、「いい音楽であれば聴く」という姿勢になっていきましたね。
TETSURO:他にはどんなの好きだった?
KAMMURI:
Ozzy Osbourneは、破天荒ぶりも含めて好きだった(笑)。彼と一緒にやってた
Randy Rhoads、
Jake E Lee、
Zakk Wyldeもめっちゃ好きだった。
TETSURO:俺は
Dokkenもよく聴いた。
KAMMURI:
George Lynchのギターはもちろん真似したよな?
TETSURO:やったやった。ギタリストだとDokkenのGeorge Lynchと
Yngwie Malmsteenみたいなシュラプネル系を1番聴いたかもしれない。
KAMMURI:当時のギターキッズは、みんなYngwie Malmsteenを聴いてたよな。速すぎるから俺は断念したけど(笑)。でも「速弾きしないとギタリストじゃない!」っていう風潮は、90年代にNIRVANAが出てきてから、一気に去っていったよね。
TETSURO:シュラプネル系のブームが去ったときには、残念ながら速弾きするのをやめました(笑)。
KAMMURI:でも、そういうヤンチャな時期を通過していなかったら、いい耳を持ててなかっただろうね。だから、速弾きの意味はすごくデカかったんじゃない? 「速弾きというオプションも持っている」ってのは、TETSUROにとって強みだし。次のアルバムに入れる?
TETSURO:ギターソロを前面に押し出すトラックもアリかもね。
■何にも属さない音楽を目指して
――SKUNKRICEは、ロックを中心に置いて、そこにダンス・ミュージックの要素を混ぜていったのでしょうか? それとも、ダンス・ミュージックを中心にし、ロックを混ぜていったのでしょうか?
TETSURO:その答えは、“どちらでもない”ですね。僕は、ずっとロックをやってきたんですが、トランスとかのクラブ・ミュージックも好きでした。だから、どちらにも所属しない音楽に挑戦してみよう、と思ったんです。リスナーには受け取られにくいことになると予想はしていましたが、あえてやってみようと。
KAMMURI:僕ら2人のうち、どちらかがそうしようと言い出したわけではないんですよ。お互いが自然と同じ方向を向いていたというか。
TETSURO:ただ、1枚目の『
ELECTRO MEDITATION』は、ロック寄りの内容になった印象がありますね。
KAMMURI:最初だから歌を入れてキャッチーなものにしようということで、ロック的になったわけです。
TETSURO:そのへんのバランス感覚は非常に難しかったですね。
KAMMURI:ライヴハウスでロックバンドと対バンするだけでなく、クラブやレイヴでもライヴをしてるんで、どちらのリスナー層が聴いても楽しめる作品を作っていきたいですよね。
――お2人が考えるロックとダンス・ミュージックのノリの違いについて教えてください。
TETSURO:もちろん、両方に共通するノリもあると思いますが、基本的にロックは縦ノリ、ダンス・ミュージックは横ノリ。もっといってしまえば、ロックは“暴れる”、ダンス・ミュージックは“踊る”という点が大きく違うかな(笑)。だから、例えば、僕らがクラブでライヴをするなら、60分なら60分MCなしのぶっとおしで、曲も全部つなげていきます。でも、同じことをライヴハウスでやったら理解されづらい感じですね。
KAMMURI:クラブだと40分って短いほうで、むしろ当たり前の部類に入りますよね。
TETSURO:だから、クラブのお客さんは「MCなんていれてくれるな!」というノリで、踊って楽しんでいる。ロックのお客さんは「どこで盛り上げて暴れさせてくれるんだ!?」っていう風に待ちながら楽しんでいるじゃないですか。サイケやテクノにも曲中に盛り上がるポイントはあるんですが、ロックはその波の高低差がダンス・ミュージックよりも激しいかなと。だから、両者の垣根をなくすような音楽を作っていきたいですね。
KAMMURI:クラブ・ミュージックって、自分の世界観のなかで音を楽しむ独特のノリがありますよね。ロックはその対象が自分じゃなくて、ステージのアクトに向いている。どちらのノリも好きなんで、両方が実現できたら、それは最高のエンターテインメントだと思う。
TETSURO:路線は僕達とは違いますが、『The Fat Of The Land』を出した頃の
The Prodigyが1つの理想としてありますね。
KAMMURI:すごく難しいよね。ジャンルに属さないことをやるわけだから。
■主体的に生きるためのパワーを込めて
――1曲1曲には、どういったメッセージを込めていますか?
KAMMURI:みんなに“主体的に生きてほしい”ということです。かといって、このメッセージも押しつけようとは思いません。このメッセージを押しつけた時点で、メッセージの主旨に合わないことになりますからね。だから、僕たちの音楽は、答えではなく、あくまでヒントというか。主体的に考えて行動する生き方を、僕たちの音楽から受け取ってもらえればそれでいい。その力をみんなに与える歌詞や楽曲を書いているつもりです。
TETSURO:誰にも流されない、世界のなかの一個人、という考えでみんなには生きてほしい。
KAMMURI:たれ流しの情報を受身で聞いているだけだと、そういうものだ、という風に、考えが固まってしまうからね。
TETSURO:僕たちが世界や社会のすべてを把握しているわけではないですけど、あらゆることに対して自らの頭で考えて行動をしてほしいですね。
KAMMURI:そうすることで、より力強く生きていけるんだと思う。
■スクラッチの捉え方で共鳴
――サポート・メンバーのHIBIKIさん(DJ)とは、どうやって知り合ったのでしょうか?
KAMMURI:僕たちがベトナムで参加したイベントに、彼はDJとして参加していたんです。そうなると、リハーサルのときにしゃべる機会ができるじゃないですか。そのときに意気投合して一緒にジャムっているうちに「日本帰ったあともやらない?」と軽く誘ったのが最初ですね。
TETSURO:サウンドにもう1つエッセンスがあればいいな、とは考えていたんで、日本に帰ってから呼んでみたんです。SKUNKRICEは、スクラッチがなくても成立する音楽かもしれませんが、それによって、より独特な雰囲気が出ましたね。
――HIBIKIさんに惚れこんだ理由というのは、どういう点があげられますか?
TETSURO:「楽曲におけるスクラッチの入れ方」についてのお互いの考えが一緒だったんです。どちらかというと、ロックバンドのスクラッチって、「ここぞ!」という場所にちょっとだけ鳴ってオシマイじゃないですか。そうではなく、もう少し流れのなかでウワモノ的に使いたいんです。楽曲をとおして鳴っているけど、主張しすぎないサウンドにしたら面白いかと。
KAMMURI:僕達のライヴを見たらそれがわかると思う。
TETSURO:ある意味こすりまくってますからね(笑)。
KAMMURI:スクラッチをやっているDJからしてみたら、ビックリするようなことをHIBIKIはやってるらしいね。“らしい”って、言い方もアレだけど(笑)。
■より良い音を求めたらDTMという答えになった
――ギタリストのTETSUROさんが、DTMにも興味を持ったのはなぜでしょうか?
TETSURO:中学生の頃からカセットMTRを使ってきたのですが、そのうちCDも作りたくなってきて。でも、当時はCD1枚作るのに、スタジオ代が1日10万円という時代だったし、できあがりの音もそんなによくなかった。悩んでいたときに、
Roland「
VS-880」の存在を知って、どうせなら自分でやろうと。
KAMMURI:それって何年前?
TETSURO:もう10年ぐらい前だね。そこから、機材も進化していって、高機能なのに値段も安くなっていくから、どんどん揃えていきました。VS-880の頃はバンドの生音を録音するだけだったけど、そのうちシンセやキーボードも導入していって、大変なことになっていったんです(笑)。
――最初に購入されたシンセサイザーは何でしたか?
TETSURO:RolandのSC-88シリーズでしたね。それから、Roland「JV-2080」や
CLAVIA「Nordlead 2」を買っていきました。
――楽曲制作の流れを教えてください。
TETSURO:僕がある程度まで仕上げたデモを作っておいて、そこにKAMMURIがアドバイスをしていく形ですね。逆に、KAMMURIからもらったイメージをもとに作ることもあります。
――TETSUROさんがデモ制作のとっかかりになるようなインスピレーションは、具体的にありますか?
TETSURO:SKUNKRICE以外にもいろいろな仕事で曲を作っているから、曲作りは四六時中やっている状態です。なので、あまりムリして悩む感じはなく、自然とアイディアはでてきますね。
KAMMURI:いろんなタイプの曲を聴くだけではなく、実際に作ってもいるから、TETSUROのアイデアの量は横で見ていてスゴイなと思いますよ。
――『ELECTRO MEDITATION』は、マスタリングまでされたそうですね。
TETSURO:ミックスを経てマスタリング後は、ほぼサウンドの最終形態ですよね。でも、なかなかエンジニアの人と意思疎通がうまくいかなく、納得いかない経験があったので、『ELECTRO MEDITATION』では、全部自分たちでやるようにしたんです。
KAMMURI:他の人に頼んで音がよくなるんなら、外の人にお願いをする流れにはなると思う。ただ、今の段階では自分たちでやったほうが理想の作品が作れるから、そうしているだけであって。
TETSURO:単純に音質のクオリティだけでみれば、マスタリング・スタジオに入ったほうがいいんですけど、「自分たちの狙いどおりになるか?」という1点だけを優先しているんです。
KAMMURI:だから『ELECTRO MEDITATION』のミックス・マスタリングでは、TETSUROは一睡もせずにやってましたよ。
TETSURO:60時間ぶっとおしでやってましたね。仮眠も取らずに、1秒も寝なかった。
KAMMURI:オレはその横で、何度か意識をなくしていました(笑)。
――このスタジオにある機材がメインのものといってよいのでしょうか。
TETSURO:そうですね、DAWソフトに
Steinberg「
NUENDO」を使い、全部の機材を要所要所で使い分けて制作します。
――Windowsで制作しているのには理由があるのですか?
TETSURO:単純に初めて買ったパソコンがWindowsだったという話になるんですが(笑)。でも、Macの方が音が良いって噂も聞きましたが、要は慣れの問題ですよ。
――パソコンを音楽制作に導入したのはいつ頃でしょうか?
TETSURO:1999年ぐらいですね。だから、導入をしたのは遅いほうですよ。ぜんぜん知識がなかったので、普通にNECのデスクトップを買って楽器屋に行ったら「音楽制作には向いてないパソコンを買いましたね」って言われて困りましたよ(笑)。それから、また新たにパソコンをSteinberg「
Cubase」と一緒に買ってやり始めたんです。
――ギタリストの人って、MTRからパソコンへの1歩を踏み出せない方がすごく多いと思うんです。その一線を越えた決定的な要因はなんだったのでしょうか?
TETSURO:確かにMTRをずっと使っている人は多いですよね。けど、僕の場合は、「より良い音を作りたい」という単純な思いからパソコンを導入したんです。あと「マスタリングを含め、エンジニアさんの力にあまり依存しなくていい」ということもあげられますね。ハードディスク・レコーダーをメインにしていくよりもパソコンの場合、ミキシングの段階でけっこう追い込めますからね。あと、MTRに比べればチャンネル数が多いというのも大きかったです。
KAMMURI:TETSUROは、SKUNKRICEの前にいたバンド時代から、ずっと音の理想像を求めていたのでそうなったのかもしれない。作曲も1人で担当していたからね。レコーディング前に全体的な音のイメージが頭の中で完成しているんですよ。そうなると、理想の音に近づくには、録音までやらないといけなくなるのでしょう。
TETSURO:最近では、僕の周りのギタリストでもパソコンを導入しようとするヤツが結構いて、相談をよく受けるんですよ。その時に僕は「やめたほうがいい」って言うんです。
――それはなぜですか?
TETSURO:もちろん、ただやめろっていう乱暴なことではないですよ。目標を決めないで、ただ移行するだけじゃ意味がない、ということです。曲作りの道具としてDTMを使うのは絶対的に賛成です。でも、僕みたいにミックスやマスタリングまでやりたいという人は大変だよ、とアドバイスをします。作曲とは異なる領域になりますからね。そこで苦労するぐらいだったら、作曲に専念したほうがいいと思うんです。だから、作曲の段階までで使うのであればOKだと思います。
■音作りよりも、曲作りを優先させる
――生音も素材集もMIDIも分け隔てなく使っていきますか?
TETSURO:そのへんの線引きはないです。ただ、全部デジタルで作ったトラックに少し生音を加えるだけで、全然変わってきますし、ソフトシンセでしかだせないエグイ音もあるんで、そのへんのバランスは考えます。
――ソフトシンセはどのようなものをよく使いますか?
TETSURO:
NATIVE INSTRUMENTS「
BATTERY」とかSteinberg「
LM-4」。あと、NOVATION「
V STATION」はトランス寄りの音だから、最近のお気に入りですね。NATIVE INSTRUMENTS「
PRO-53」とかもよく使う。でも、状況によっていろいろ使い分けるから、基本的にどれが1番好きということはないですね。
――ハードシンセでお気に入りのものはありますか?
TETSURO:強いていうなら、
Access「Indigo」です。音が太くて、つややかな感じがいいですね。フィルターの効き具合も僕の好みです。
――サウンド作りは「プリセットをいじる派」ですか? 「ゼロから音を作り込む派」ですか?
TETSURO:プリセットをいじる派ですね。ゼロから作りこむことは、あまりしないです。ゼロから音を作り込むのに時間をかけすぎるのなら、その労力をいいメロディを考えるといったことに使ったほうがいい。
――ギターへのコダワリを教えてください。
TETSURO:ギターは、昔から
Ibanezを使っていて、実はいまオリジナル・モデルを作っている最中です。あと、7弦のギターを使っているところが、コダワリですね。
――ギターアンプはなにを使っていますか?
TETSURO:家では
Marshallで録っています。レコーディングでは
Boogieを使います。
――オーディオ・インターフェースは何を使用していますか?
TETSURO:
RME「Hammerfall」を使っています。
――今欲しい機材はありますか?
TETSURO:ソフトシンセ、プラグイン、アウトボード類とかいろいろ興味は尽きないですね。ただ、なるべく楽器雑誌を読まないようにはしているんですよ。全部欲しくなっちゃうから。雑誌読んだ勢いで新しい機材を買うと、いじり倒しちゃうじゃないですか。2日ぐらい余裕でつぶれちゃって、曲ができなかったりするんですよね。
――よく聞く話ですよね(笑)。
TETSURO:道具が目的になっちゃいけないと思うんです。僕の友達でも「HammerfallとCubaseを買った」っていうやつがいて、「なんで買ったの?」って聞いたら「システムリンクがやりたかったら」だって(笑)。やっぱり曲作りを目的にしないといけませんよね。
■SKUNKRICEプライベート・スタジオ公開!
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楽曲制作の中心を担うDAWソフトは
Steinberg「
NUENDO」。
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上から順に
MACKIE「1604VLZPRO」
Mindprint「En-Voice」
Furman 「
PLUS J」
EMAGIC「amt8」
Roland「
Fantom-XR」
Roland「JV-2080」
AVALON DESIGN「
Vacuum Tube VT-737SP」
DBX「1086 Mic-Preamp/Processor」
AVALON DESIGN「
2044 Compressor」
DBX「
160A Compressor/Limiter」
KORG「
A3」
TASCAM「
DV-RA1000」
GALLIEN-KRUEGER「700RB」
上から順に
ETA「PD11LV」
Digitech「DigiTech GSP2120Artist」
ALESIS「M-EQ230」
ROCKTRON「STUDIO HUSH」
MESA BOOGIE「TRIAXIS」
MESA BOOGIE「Rectifier Stereo 2:One
Hundred」
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TETSUROさんこだわりの7弦ギターは
Ibanez 「
UV777P」 (左)。
エレアコは
OVATION「
1769-ADII」(右)。ジャズ、フュージョンを中心に活躍する技巧派ギタリスト
Al DiMeola のシグネイチャ・モデルだ。
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ライブでも大活躍の
ACCESS 「Indigo」。
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重厚サウンドを演出する
CLAVIA「
Nordlead3」。
新作のレコーディングのために購入し
たという
NEUMANN「
M147 Tube」
アジアを揺らしたライヴ・パフォーマン
スにも注目!!
■世界の中で見つけた日本人らしさ
――SKUNKRICEがデビューライヴを行なった「ベトナム」という国はどうでしたか?
TETSURO:ベトナムは日本と民族性が全然違がうからスゴク面白い。国の違いよりも、民族の違いという点で面白さを感じました。
――どのような民族性なのでしょうか?
TETSURO:例えば、適当な大きさのスピーカーを持ってきて、なんて手配の仕方をすると、小さいラジカセを持ってくるんです(笑)。
――たいへんじゃないですか!
TETSURO:慌てて、これじゃリハーサルできないから、とにかく大きいの持ってきて! って頼んだら、今度は、メチャクチャでかいのを持ってきてくれて(笑)。とんでもなくイイ加減なところもあるんだけど、根はすごくマジメというか。
――お客さんの雰囲気も日本とは違いますか?
KAMMURI:音楽に対する先入観がないから、とにかくノリがいい。日本のリスナーって、ジャンル分けをして聴くから、客層も固定されている感がある。そこで僕らも苦しむ部分があるんだけど、ベトナムでは、びっちり七・三のロックには馴染みがなさそうなヤツも、ガンガン踊ってくれてた。
――デビューライヴのときの詳細を教えてください。
TETSURO:なんと2.5万人入ってるスタジアムは感動でした! それとは別に、実はベトナムではTETSUROとして、オーケストラのライヴもやったんです。それまで仕事で作っていたCMの曲がベトナムで流れていたので、その曲をまとめて演奏したんです。なにしろオーケストラとのライヴは初体験でしたから、大変でしたね。
KAMMURI:大きな湖の上に水上ステージがあるんですよ。そこに指揮者とオーケストラとギターを持ったTETSUROがいる。で、岸には2万人!! そんな違和感が面白かった。僕は、日本から来たスタッフと一緒に袖から見てて、「TETSUROがスーツ着てるぞ」って茶々を入れていました(笑)。
TETSURO:なかなか日本では実現できないことですよ。
KAMMURI:その水上ステージには、でっかい噴水があって、出てくる水に映像を映すんですよ。しかも、テレビの生放送だったしね。
TETSURO:大変だったんですけど、オーケストラをやりながら思ってたことは、「おっ、インギー(Yngwie Malmsteenの愛称)と同じことやってるじゃん!」って(笑)!!
KAMMURI:オーケストラと一緒にやるなんて、スターの証だもんな(笑)。「
AerosmithかMetallicaか」って感じ。
――その翌日に、同じ会場でSKUNKRICEのライヴが開かれたというのは、確かにギャップが激しいですね(笑)。
TETSURO:SKUNKRICEがやった日は、“マジック”の連発でしたね。
KAMMURI:テレビの生放送だったんで、途中でCMになりますよね。そしたら、ステージの音がフェード・アウトしていくんです(笑)。
TETSURO:止めるなら、ピタッと止めてくれよ、っていう。
KAMMURI:無音状態で、パフォーマンスしながら歌っている自分に気づいたときは、むっちゃ恥ずかしい(笑)。
――ベトナムでの経験によって、音楽観や人生観は変わりましたか?
KAMMURI:“音楽は国を越える”とは、よく言われる、ありきたりなフレーズだけど、実際に肌で感じると、やっぱりもっと海外でやりたくなりましたね。
――日本人ならではの感性を意識したりすることはありましたか?
KAMMURI:欧米にはロックやクラブ・ミュージックはあっても、ベトナムの歌謡曲みたいなものはないと思うんです。でも、日本だとそういう曲があった時代を知っているじゃないですか。すべての音楽を知ることができるという意味で、日本人はバランス感覚がとれるんじゃないかと思いますね。ベトナムって、一昔前の日本の歌謡曲が主流みたいな感じがあるんですよ。僕もその時代の歌謡曲や、欧米のロック、クラブミュージックもよく聞いたし、そういう意味では日本人ならではのバランス感覚ってあるんじゃないかと思います。
TETSURO:1つの事柄を欧米的な視点と、アジア的な視点の両方で同時に見られるというか。
KAMMURI:だから、日本人はどこの国に行っても、その場所や民族の考えにあわせることができるのかもしれないね。
TETSURO:あんまり国籍や民族のことは考えないように活動していきたいですね。そういうボーダーのない姿勢って、日本人だからこそできると思っていますよ。
■サラウンドにも挑戦
――2006年7月に発売される予定のフル・アルバムは、どのようなものになるのでしょうか?
TETSURO:『ELECTRO MEDITATION』はロック寄りでしたが、次のアルバムでは、ロックに寄った曲とサイケデリック・トランス的な曲をハッキリ分けて1枚のCDに入れようと考えています。
KAMUURI:DVDもつける予定になっているので、映像でもSKUNKRICEを伝えられる内容になるかと。
TETSURO:そのDVDの音楽は、5.1chのサラウンドで収録しようと思っています。ちょうど今、制作環境をサラウンド用に移行するために、データの移動や機材の選択をしている準備段階です。
KAMUURI:システムの構築から始めているから、作業量はスゴイものになるだろうね。
TETSURO:普通は専用のスタジオでやることですから、非常に難しいみたいです。
KAMMURI:あと、僕は春から
劇団☆新感線の舞台『
メタル・マクベス』に出ます。
――どういった経緯で舞台をすることになったんですか?
KAMMURI:演出のいのうえひでのりさんが、So What?のファンで、大阪時代から客入れのBGMに使ってくれたり、ライヴにも来ていただいたりして、10年来の交流からそうなりました。
――TETSUROさんはソロ活動の予定はありますか?
TETSURO:KAMMURIが役者をやっている間、クラブやレイヴに出ちゃおうかと思ってます。
――これからの活躍を楽しみにしています!
KAMMURI:お互いが個人活動で得たパワーをSKUNKRICEにぶつけていきますよ!
ニュース・リリース
■リリース情報
『ELECTRO MEDITATION』Heavy Guitar&PsychedelicTranceの融合は
まさに次世代エレクトロニカ・ラウドロック・サウンド!!
●価格:1,200円
●品番:ZH-001
●発売中
2ndミニアルバム製作中!
●タイトル:未定
●発売日:今秋(予定)
■ライブ・スケジュール
6月9日(金)、「ROTATION」、西麻布 COLORS STUDIO
7月23日(土)、原宿アストロホール