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| 日本語VOCALOID2の“標準”を示した初音ミクには、ベタ打ちでもそれなりに歌ってくれるという安定感があった。鏡音リン・レンは、ミクと比べると1音ごとに表情豊かで、より人間らしさも感じさせつつ、単調にならない魅力がある。そのぶん、曲によっては安定して歌わせる工夫が必要なこともある。しかし、鏡音リン・レンは、各種パラメーターエディットによる表情の変化が特徴。初音ミクではあまり使われなかったようなパラメーターをいじることで、思いがけない一面を次々と見せてくれる。ここでは、ミクとはまた違った可能性を感じさせる“個性派音源”リン・レンの、現時点(2007/12月)でのエディットの方向性を探ってみた。 | |||||
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| どんなメロディに対してもある種フラットで安定していた初音ミクと比べると、歌いまわしに個性の強い鏡音リン・レンのエディットにはコツが要りそう。と言っても、調整法が初音ミクと全く違うわけではないので、初音ミクを使い慣れた人であれば要領はつかみやすいはず。以下にポイントを箇条書きした。 | |||||
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| 初音ミクで使っていたVSQデータをそのまま流し込むと、歌いまわしにクセの強い鏡音リン・レンでは安定しないことがあるが、曲によってはベンドなどの初期値を変えることで、ベタ打ちしたときの安定度がだいぶ変わってくる。リン・レンに慣れるまでは「歌手エディタ」を使って“おとなしいリン・レン”を作り、徐々に練習するのもアリかもしれない。なお、下記囲みの設定値は、状況に応じて変化する。あくまで「どうしても上手く歌わないときに安定させる」ための目安と考えて欲しい。 | |||||
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| リン・レンでもノートの置き方は重要なポイント。初音ミクでもおなじみの「音符分割」のテクニックが使える。個々のノートの長さや前後のノートの長さ、前後のノートとの距離などによっても歌いまわしのニュアンスは激変する。 たとえば「び」という歌詞の4分音符があったとしたら、「び-い」のように8分音符?2に分割することによって自然に歌ってくれる場合がある。初音ミクでも定番だったテクニックだが、伸ばし音にクセのあるリン・レンではそのやり方も変わってくるし、より重要になりそうだ。分割した音符の長さを均等でなくしたり、納得いく歌い方になるまでいろいろなパターンを試してみよう。 下図に例をあげた。「あ-ああ」「う-う」の部分のように、本来の音程よりやや低い位置から“しゃくり上げ”るような歌いまわしにも有効だ。 |
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| 他にも、同じ歌詞・メロディでも、譜割りや個々のノートの長さを変更すると、前後のつながりも含めた“歌いまわし”や“発音”はかなり変動する。 前後のノートに影響されているように感じる場合は、そのノートもしくは前後のノートを短くして離してやると上手くいく場合もある。また、パラメーターをいじっても上手く発音してくれない箇所は、ノート自体の長さを変更してやることで改善されることは多い。 |
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| ベタ打ちがフラットなミクと違い、音符単位で表情豊かなリン・レンのコントロールには、ある程度の慣れが必要そうだ。発音やつながりで違和感の大きい箇所は、まず上記の音符分割や音符の長さ変更を試し、さらに「音符のプロパティ」を中心に丁寧にエディットしていこう。 リン・レンはミクと違い、音の減衰が少ないのが特徴。この特徴はパワフルな歌を歌わせるにはもってこい。しかし、曲調によってはその“クセ”を消したい時もあるだろう。そんなときは、立ち上がりや減衰のおかしなところを表情コントロールプロパティで調整。並行してベロシティ(子音の長さ)も調整する。 さらに発音にムラがあるところは、コントロールトラックでダイナミクス、ブライトネスなどをいじることによってある程度均すことができる。特にリンの場合、フレーズによってはアタックの弱い音が目立つので、ダイナミクスでピンポイントに突いておこう。レンも、子音の発音が怪しい箇所でクリアネスやブライトネスをピンポイントで突くことで、かなり自然な発音にできたりする。 ロングトーンの音符は表情コントロールプロパティでディケイやアクセントを調整し、減衰感を出すようにする。事前情報どおり、全体にミクよりもパラメーター変更の“効き”は良い傾向が顕著に見られる。 なお、VOCALOID2 Editor上での調整は表情付けまでに留め、歌全体のダイナミクスの調整や音のツブを揃える作業は、DAW上でエンベロープを書いたりコンプを使って調整すると効率がいい。 最後にQ&Aをまとめてみた。「鏡音リン・レン」を使いこなすために少しでもお役に立てれば幸いだ。VOCALOIDの打ち込みは、まだまだ開発される余地があるし、実際使い込むほどに新たな発見がある。この情報を参考に、自分なりの打ち込みスタイルを作っていって欲しい。 |
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